こんにちは!
Wind Band Press編集長の梅本です。
この編集長コラムでは、最近気になることや、経験上何か役立ちそうなことなんかを、ちょこちょこと書いていきます。
今日のタイトルはたまに議論になるかもしれないテーマですね。
僕の学生時代も「アマチュアにはプロにはないアマチュアならではの良さがあるから」といってプロを否定してしまう人もいましたし、逆に「芸術はプロに任せてアマチュアはただ楽しんでいればいい」という人もいました。
色々な意見がありますし、それはそれで良いと思います。
今日はそんな中でWind Band Pressがプロの公演を中心に取り上げる理由、というか僕の考えについてお話してみようと思います。
結論から言うと「アマチュアの演奏会とプロの演奏会、両方行ったほうがいいよ」ということになります。
さてどういうことでしょうか。
プロ・アマ問わず演奏会は貴重な機会です。それを行うために沢山の人が様々な努力をしてようやく演奏会開催にこぎつけるだけでも一苦労。(僕の学生時代の話ですがある年の定期演奏会は本番の朝まで公演中止するかどうか緊迫した状況があり運営担当の一人だった僕は一睡もしないで当日の朝を迎えたことがあります、演奏会は無事に開催できましたが僕はほとんど記憶がありません)
そんなこともあり、確かに演奏会は全国各地で結構な数開催されてはいますが、やはりそれぞれ貴重な機会だなと思います。
アマチュアとプロの演奏会の大きな違いは「得られる学びの方向性」です。上達したいならプロの演奏会に行ったほうがいいです。
僕もこれまでにプロ、アマ、バンド、ソロ、色々な演奏会を聴いてきましたが、表現の引き出しやテクニックといった面においてはアマチュアとプロでは明らかに違います。高度な表現を聴いて、それを支える技術を観察して確認して、次の自分の練習に活かすと、二段飛ばしくらいで上達できます。「どういう風に演奏できるようになりたいか」が明確になるからですね。目標が出来る、と言ってもいいでしょう。
なので自分がアマチュアの演奏家で、上達の糧にしたいと思うのであればプロの演奏会を優先すべきでしょう。
もちろんアマチュアの公演からも得られる学べるところはあります。ただ、「得られる学びの方向性」が違うというのは頭に置いておく必要があります。
例えば部活動や社会人吹奏楽団に所属している方がアマチュアの演奏会に行って何かを学ぼうとするのであれば、プログラム構成だったり、演出だったり、そういったことですよね。その楽団が企画した内容に対してお客様の反応はどうなのか、というのは自分の楽団の運営の参考になると思いますし、アマチュアとはいえどのくらい演奏を仕上げておかないといけないか(聴いていてしんどくないか)、というのも体感として学べるかと思います。
プロの演奏会に比べてはっちゃけてる楽しさがある演奏会も多いですし無料公演も多いので、「元を取るぞ」みたいな妙な気負いや期待をすることなくリラックスして楽しめるという利点もありますよね。僕も最近はアマチュアに関しては「楽しそうでいいね!」と隠居したオッサンみたいな感じで心の中で「いいね」ボタンをクリック(またはタップ)しながら聴くことが多いです。
また次回書こうと思うのですが、別に学びのためだけに演奏会に行く必要はなくて、結果として何が学べるかという方向性の違いの話です。
Wind Band Pressの場合はなるべく「その情報を見た人にとって役に立つ」ということを重視しているので、その演奏会情報を見て、演奏を聴きに行って、演奏の上達に役立てて欲しい、という思いもあり、プロの公演の情報が多くなっています。
アマチュアの公演はコンサートガイド的なサイトに行けば沢山投稿されてますしね。
あと前回書きましたが、最初の演奏会は安い公演や無料のアマチュアの公演でいいと思うので、前回の記事も参考にしてみてください。
それではまた!
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